野口雨情の祖先ゆかりの地
「七つの子」「しゃぼんだま」「赤い靴」で有名な童謡作家、
野口雨情(のぐちうじょう)
彼の生まれは茨城県。しかし祖先ゆかりの地と書かれた場所が、
豊田市足助町方面に向かう道沿いにあり、いつも気になっていました👀
調べていくと、どうやら祖先は「楠木正成」の弟「楠正季」
異説もあるものの、この「橘諸兄」の末裔が「楠一族」だそうです。
えーと、、つまり楠木家の頂点に立つ楠正成の弟の正季が野口雨情の祖であり、
皇族の血が流れるということですね💦
歴史が得意なわけではありませんが、すごい方が豊田の田舎にいたもんだ。
とビックリ‼️
身分を隠して現在の豊田市の野口町に逃げ込んだとのこと。(今なおド田舎です)
そこでバレない為に楠の姓から野口姓に改名。
これは後醍醐天皇に同じく味方した、足助次郎重範(あすけじろうしげのり)の足助一族も同じ。一族は改名したり、遠方へ逃げたので現在の足助町には足助を名乗る苗字はいなくなりました。
ちなみに私の母の叔父も後醍醐天皇の末裔をお嫁さんにもらったので、
江戸時代に入り、楠一族の残党が茨城に隠れ住み、
どうやら水戸黄門で知られる徳川光圀が楠家を可愛がったそうです。
しかも水戸学によって楠正成は「悪党」から「勤皇の志士!」
に引き上げられたのだとか。
後に楠から改名した野口家からは多くの名士が出て各分野でも活躍。
その最後に誕生し名を遺したのが野口雨情。
やっぱり血筋ってすごい。と実感〜。
益々興味ある土地に思えてきました。
あっぱれ三河!!
【古き良き日本を受け継ぐ人🇯🇵Profile】Vol.3
田舎暮らしを満喫。
篠崎さん(ご夫妻)
名古屋から津具村に移住した篠崎ご夫妻を訪問。(2019年5月25日)
平屋の家に、広い畑。
中に入ると和室が続き、窓からは心地よい風が入ってくる。
都会にはたくさんのモノが「ある」のに、
大切なものは「ない」ように感じるんです。
篠崎夫妻はそう語る。
「全てありそうで 実はない都会の暮らし」から
「何もなさそうで大切なものがたくさんある田舎暮らし」へ。
3年近くの準備を重ね、津具村へ移住。
愛知県の北、長野県との県境にある津具村は人口およそ1500人の小さな村。
主な産業はトマトや花のハウス栽培。
ガソリンスタンド、郵便局、小さなスーパー
必要最低限のものは、村に一つずつある。
広い空に、緑豊かな山々。
BGMは鳥のさえずりや、草木を刈り取る音。
「自然に任せると、無駄ってないですよね。」
篠崎さんは言う。
昔は山にあるもので、家も作り
衣服も作り、食も まかなった。
山にあるもので衣食住ができた。
「農家さんが野菜を分けあい、海に行ったご近所さんは、魚貝を分けてくれるんです。でもまだ移住したばかりで、私達はおすそ分けするものがなくて、、、」と照れながら話す。
美味しい空気に、ゆったりとした生活。
「都会より田舎のが、帰ってきた〜!とホッとする感覚がある。その感覚に身を任せていたら移住していましたね。」と輝く笑顔。
自然に寄り添い、自分の体に正直に生きる。
すると自然の流れに沿って生きる事がいかに、理にかない、無駄がないかが分かる。
移住して間もない夫婦が感じている事だった。
昔の人は、自然と共に心豊かに生きていた。
自然と調和して生きていた。
どれだけ技術が進歩しても、
人間は自然界の何一つ創れない。
ハイテクの向こうに「ない」もの。
ローテクの向こうに「ある」もの。
技術の進歩は、人間を退化させるように感じる事がある。
完璧な秩序で創られたこの自然に感謝し
恩恵を頂く気持ちを大切にし、現代のテクノロジーと、程よいバランスを保てるようにしたい。
・設楽町空き家バンク
【古き良き日本を受け継ぐ人🇯🇵Profile】Vol.2
黄金の油職人(勝手に命名!)
杉崎 学さん
愛知県 西尾市
「純粋菜種焙煎工房」を切り盛りする杉崎社長を訪問。
(2019年4月18日)
諦めず、こだわり続け、そして手間暇かけて純度100%の菜種油をつくる杉崎さん。
「高度成長期を境に全てのものが、 大量に・簡単に・安価に へと変わっていった。」
「人が健康になるには、やはり口に入るものが大切。油はフライパンを焦がさない為ではなく、身体に必要なもの。そして特に人間の身体に必要不可欠な水・塩・油。これらは良質なものを摂らなければダメだ。」と言う。
国産菜種油のシェア率はわずか0.04%、
多くは遺伝子操作された海外からの
「キャノーラ種」という菜種らしい。
(遺伝子組換えなしのキャノーラ種もある)
一般に出回る油は100kgの菜種から約70kgの油をとる。それは焙煎時に高温で一気に絞り出す手法からできる。
しかし、ほうろく屋では薪をくべ「ほうろく釜」の中でじっくり遠赤焙煎し、温度計も使わず職人の五感のみを働かせて見極める。
その職人技は100kgの菜種からわずか30kgしかとらないというから驚く。
杉崎さんは「生きた油、死んだ油」を焙煎過程で、その境界線を見極める。
生きてるもの=生命力あるもの。
それを大切に考えている。
一番搾りは当たり前。
まだ緑色をするほうろく屋の油カスには70%もの油がまだ含まれている事になる。
今度はその油カスが菜の花畑の上質な肥料となる。また土へ還るという循環が生まれているのだ。
大手企業では油カスから、また絞り、
2番絞り油〜3番絞り油となる。
油の値段がピンキリなのも納得できる。
たくさん油を抽出すれば、質は落ちる。
最高の質のものを作りたければ、少ししか抽出できない。
杉崎さんは、量より質を選び、徹底的に質の良さにこだわった。
一般に出回る油のように化学薬品による抽出もしない。
だから脱臭剤や脱色剤やシリコンなども、もちろん使わない。
「その代わり手間はかかるよ!」
杉崎さんは声を大にして言う。
「僕の夢は誰もがそこに来たら笑顔になれるような循環型コミュニティーハウスを作ること。障がいあるひともない人も、大人も子どもも引きこもりの子も、みんなが笑顔に。」
「その為に人の健康に役立つ昔ながらの良い油を売って、その売り上げでコミュニティを作る。」
彼が若き頃、2人の知人が自殺したことを機に「こんな世の中ではダメだ」という強い気持ちから、この高き志は生まれたという。
現在すでに、自給自足村の村長としても活動をする杉崎さん。
自然体験を通して、もし災害があっても、自然の中にあるもので、生き延びる知恵をつけれるように。とその心は大和魂に燃えていた。
ちなみに私が初めて杉崎さんと出逢ったのは、全く別の事から。しかもお試しで甲冑を付けていた為、その熱い志から武士を連想してしまう。笑
・株式会社 ほうろく屋
・株式会社 イヤシロチGREENS
【古き良き日本を受け継ぐ人🇯🇵Profile】Vol.1
和楽器糸職人
橋本英宗さん
和楽器の古き良き音色・・・
遡る事2018年9月25日
「絹」「養蚕」の勉強のため「丸三ハシモト株式会社」さんを訪れました。
こちらでは、主に和楽器の絃を製造され、国内また海外からも発注を受け、三味線や琴などの絃を、手間を惜しまず伝統と革新の調和を保ち営まれています。
絹糸での琴の絃と化学繊維での絃を、比べさせて頂きましたが、
同じ楽器とは思えないほど、音が違いビックリしました。
絹糸の絃は、音が丸く、包み込むような温かさがあり、
手に触れる感触も優しいのですが、
化学繊維の絃は、音が鋭い感じがあり、手触りも硬い感触でした。
三味線では、絹糸の方がより遠くまで音が届くのだそうです。
愛情込めて作られた、高品質で深みのある温かい糸。
どんなものでもそうですが、「良質なもの」の裏には、作り手の「愛情」というエッセンスが欠かさず入っているように思います。
「今」×「昔」のハイブリット社会へ!!
衣類は、麻・綿・絹などの天然素材から
ポリエステル・ナイロンなどの化学繊維へ。
食べ物は、土から獲れたもの、人の手で作られたものから、
人工的に作られたものへ。
住宅は、湿気の多い日本に適した木材、土壁や漆喰などから、
化学製のもの呼吸しない壁などへ。
自然と調和し、人々とも共生し合う融合した時代から
自然を破壊し、人は孤立しAIと向き合う分離の時代へ。
アレルギーを持つ人は増え
心の病気も肉体的病気の人も増える。
人よりPCと向き合う方が楽という人が増え、、、
その結果コミュニケーションとるのが苦手な人が増える。
このままで大丈夫かなって思います。
昔の「伝統技術」が残す味わい深さ。
昔の「侍スピリット」的な心の強さ。
現代の先端技術と古の奥深い良さを併せ持つ、
「今」 × 「昔」
の新たな「ハイブリッドの時代」
を目指していけたらと願います。
本当の豊かさとは、見える物質的なものではなく、
人々の心から出るものだから。
本当の意味での豊かな時代を作っていきたいですね❤️