古き良き日本を求めて

日本の古き良きもの・日本人の古き良き心を求めて。 

映画「時の絲ぐるま」〜大嘗祭へ調進された二つの織物物語〜

私の生まれた豊田市中心部から

岐阜・長野の県境にほど近い稲武町(いなぶちょう)

 

大嘗祭における重要な調進物である、の織物のうち

絹織物である「にぎたえ」の伝統ある場所です。

 

この度、そのお話しが映画化され

稲武での上映会に参加しました。

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稲武では、明治より138年間 毎年伊勢神宮

生糸が奉納されています。

 

昨年の生糸の献納式には私も参加させて頂くことができ

とても良い経験をさせて頂くことができました。

なんと映画の中に私の姿もチラリあってビックリしました(^_^;)

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昨年の伊勢神宮への献糸

 

それはさて置き、映画の内容といえば

それはそれは素晴らしく、

大嘗祭での貴重な調進物である、麻織物・絹織物・お米

それぞれの農家、そしてその技術の継承などが

ドキュメンタリーで構成されており

 

日本といいう国、国体の在り方、日本人としての想い などが

随所に現れ、伝統を絶やしてはいけない。という感情が再燃。

便利な世の中では決して感じることのできないもの。を感じるものとなりました。

 

 

さらには、上映後、映画を見に来られていた豊田市長・太田稔彦氏から

とってもとっても素晴らしい感想のスピーチがあり

今まで幾度かお会いしていたものの、この映画を通じての

市長のお考えを聞き、全くの同感であり非常に嬉しくなりました。

 

市長は、

便利も大切には思う反面、現代の暮らしの便利さが益々発展することで、

自分らしさや、人との違いがなくなっていくことを懸念しておられる様子でした。

 

便利な暮らしの社会を突き進むと共にどんどん離れているのが、

今日の映画でも紹介された「神さま」「自然」などそういう世界ではないか。

便利な暮らしがあっても良いけど忘れてはいけない大切なものがあるのではないか。

便利になりすぎて「足りないもの」に目がいきすぎ

「足元にある素晴らしいもの」を忘れてはいないか。

 

などと仰り、昔ながらの

「自然界、八百万の神に感謝する日本人の感謝心」や「足るを知る」

という事などが私の脳裏をよぎっていました。

 

更には、

自分には何ができ、

自分は何をしなければならないか、

誰と何が一緒にできるか、

など一人一人が考えて欲しい。

それと合わせて行政も一緒にやります!

 

と締めくくられ

 

私がテーマにもしている

一人一人に生まれ持って与えられたギフトは何か。それを活かせる人生に

 

という事にも結びつき、

映画も感動、そして市長の力強いスピーチにも感動。

という貴重な時間を過ごすことができました。

 

 

 

最後に

素晴らしい映画を作って下さった石井監督、

主催され、稲武の伝統を守る古橋財団の古橋さん、

長年養蚕、糸繰りを続けてこられたまゆっこクラブの金田ご夫妻。

ありがとうございました。

 

 

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予備のにぎたえを披露される古橋さん