【古き良き日本を受け継ぐ人🇯🇵Profile】Vol.3
田舎暮らしを満喫。
篠崎さん(ご夫妻)
名古屋から津具村に移住した篠崎ご夫妻を訪問。(2019年5月25日)
平屋の家に、広い畑。
中に入ると和室が続き、窓からは心地よい風が入ってくる。
都会にはたくさんのモノが「ある」のに、
大切なものは「ない」ように感じるんです。
篠崎夫妻はそう語る。
「全てありそうで 実はない都会の暮らし」から
「何もなさそうで大切なものがたくさんある田舎暮らし」へ。
3年近くの準備を重ね、津具村へ移住。
愛知県の北、長野県との県境にある津具村は人口およそ1500人の小さな村。
主な産業はトマトや花のハウス栽培。
ガソリンスタンド、郵便局、小さなスーパー
必要最低限のものは、村に一つずつある。
広い空に、緑豊かな山々。
BGMは鳥のさえずりや、草木を刈り取る音。
「自然に任せると、無駄ってないですよね。」
篠崎さんは言う。
昔は山にあるもので、家も作り
衣服も作り、食も まかなった。
山にあるもので衣食住ができた。
「農家さんが野菜を分けあい、海に行ったご近所さんは、魚貝を分けてくれるんです。でもまだ移住したばかりで、私達はおすそ分けするものがなくて、、、」と照れながら話す。
美味しい空気に、ゆったりとした生活。
「都会より田舎のが、帰ってきた〜!とホッとする感覚がある。その感覚に身を任せていたら移住していましたね。」と輝く笑顔。
自然に寄り添い、自分の体に正直に生きる。
すると自然の流れに沿って生きる事がいかに、理にかない、無駄がないかが分かる。
移住して間もない夫婦が感じている事だった。
昔の人は、自然と共に心豊かに生きていた。
自然と調和して生きていた。
どれだけ技術が進歩しても、
人間は自然界の何一つ創れない。
ハイテクの向こうに「ない」もの。
ローテクの向こうに「ある」もの。
技術の進歩は、人間を退化させるように感じる事がある。
完璧な秩序で創られたこの自然に感謝し
恩恵を頂く気持ちを大切にし、現代のテクノロジーと、程よいバランスを保てるようにしたい。
・設楽町空き家バンク